先月の弊社事務所のお披露目会の際、庭の危険な箇所に
お客様が立ち入られないよう柵をつくりました。
古民家の雰囲気や広いお庭の開放感を損ねない柵を作るには
どうしたらよいかと色々考えていると、通勤途中の石切駅から事務所までの
間に献牛舎なる牛の頭の形をしたお神輿が置いてある場所があり、
その裏の空き地を竹の柵で囲んであるのを見て、
「そうだ青竹なら、古民家の雰囲気にも合うし、爽やかさがあり、柵に
しても閉塞感を感じにくいのでは」と思いました。
そこで早速、弊社とお付き合いのある、河南町のお寺、高貴寺さんに頼んで、敷地
に生えている竹を頂きにいきました。
高貴寺さんは河南町の山の中にあり、周りを木々に囲まれ町中とは
別世界ような素敵なお寺でした。
京都の嵐山にある竹垣をイメージして柵をつくりました。
杭を立て、割竹を杭に掛けてその竹の間に竹の枝笹を差し込んでいきます。
この柵だと竹の枝まで捨てる所無くすべて使い切れます。
ただ枝笹が枯れてくると葉が飛ぶので、後々の掃除が少し大変かなと思います。
また竹を使って井戸の屋根の棟部分を蓋する冠にしました。
竹の節の部分を又ぎ巴瓦(鬼瓦の下にある丸い瓦)のように使えてピッタリと
納まりました。
竹は生えている所では、すぐに蔓延ってしまうので、その処分管理が大変だと
言われておりますが古民家では色々と使い道があり重宝しております。
竹は雨が当たるような所だと年数が経つと朽ちてしまうものですが、その際は取り替えれば
済みます。取り替えることを厭わなければ、清々しい雰囲気を醸しだす使い良い材だと
今回色々使ってみて思いました。
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